SDGsについて

シルクは古くから捨てるところのないサスティナブル素材として使われています。
その一例をご紹介いたします。

日本では古くから絹（シルク）の着物が日常着として使われていました。
当時も絹織物（シルク）は、庶民には大変高価で貴重であったため大切に使われていたといわれています。

大切に使っている着物でも、どうしても膝の辺りが傷んできたりすると前と後ろを裁ち代えて仕立て直し、穴の開いた部分には裏から当て布をして目立たないように繕い、表着として再生させていたそうです。

それも限界が見えてくると、傷んだところを除いて布団表や座布団、鏡台のカバーなどにリフォームして使っていたそうです。

それもお役御免となると裂いてまとめてハタキとして使われた後、最終的には裁ち屑などと一緒に燃やして、その灰を染物の媒染液として活用したり洗濯をする時の石鹸代わり使われたり、畑の肥料としても使われ最後は土に返るといった循環型システムが昔から確立されていました。

またシルクを生み出すお蚕さんも捨てる部分がないサスティナブルな素材といわれています。

桑の葉を食べて育つ蚕のフンは約1800年前より『蚕砂（さんしゃ）』という生薬として使われています。
蚕砂は血糖値の抑制やコレステロールの低下が望めるといわれています。
また成体になる前の蛹（さなぎ）は食用として蚕の産地で食されるほか蛹から取れる油は有機肥料として田畑に使われています。

その他にも繭から生糸を取った後のカスは集められて石鹸や有機肥料に、生糸を精練（糸を柔らかくするためにセリシンを取り除く）した際に取り除かれたセリシン（シルクプロテイン）はシャンプーやハンドクリームなどの化粧品に使われたり一部地域ではそばやうどんのつなぎとして使われているそうです。

このようにシルクや蚕は捨てることがないサスティナブルな素材として古くは紀元前6000年から世界中で愛された天然素材です。

現在、世界中で使われている包装材の多くは石油資源から得られるプラスチックを使用しています。
石油由来プラスチックは、加工性、物性コストに優れており、その使用量はますます増加するといわれています。
その反面、石油資源の枯渇化、破棄後のゴミ問題（マイクロプラスチック問題）生産時、焼却時の二酸化炭素排出による地球温暖化など様々な環境への影響が問題となっています。

天然素材を中心に扱うコクーンフィットでは限りある資源を大切にまもり、地球温暖化や海洋プラスチック問題に積極的に対応していくため、2022年4月に包装袋を植物由来（サトウキビ）のバイオマス原料が含まれる地球環境にやさしい包装袋に切り替えました。

プラスチックを主原料とするOPP袋は生産時や廃棄燃焼時にCO2を排出します。
コクーンフィットの包装袋に使っているバイオマス原料のサトウキビは成長過程で行う光合成により、大気中のCO2を吸収します。サトウキビは植物の中でも特に光合成の速度が速くバイオマス原料に適した植物といわれています。
このサトウキビを使ったバイオマス原料は包装袋の燃焼により発生したCO2の排出と同等のCO2を光合成で吸収しているとされCO2の排出がプラスマイナスでゼロになると考えられています。【カーボンニュートラル】
コクーンフィットではこの植物由来（サトウキビ）原料と再生PET原料を使い、極力石油原料を使わないようにフィルムを薄肉化したサステナブルパッケージでCO2削減を実行しています。

その他にもコクーンフィットでは木材資源を貴重な資源と考え、低炭素・循環型社会実現のため使われる包装紙（中台紙・帯など）は全て責任ある森林管理された木材を使用したFSC認証紙と非木材紙であるサトウキビの搾りカス（廃棄されるもの）を配合した環境対応紙に切り替えを行いました。また使用する印刷物は従来より使われている石油系のインキに比べ焼却時に大気汚染の原因となる成分の発生を減らすとともに土中や水中の微生物によって分解されることで環境にやさしいといわれているベジタブルオイルインキに切り替えました。

コクーンフィットでは天然素材を扱うブランドの責任としてそしてカーボンニュートラルな社会を目指すために使っている素材・資材を低炭素化・再生可能な素材やエネルギーに切り替え持続可能な社会の実現に、より強くコミットしていきます。